日本共産党福島県ボランティア情報

日本共産党が福島県内で行っているボランティア活動のお知らせや募集などを紹介していきます。

東電福島第1原発 この1週間

東電福島第1原発 この1週間

(しんぶん「赤旗」2017年1月8日付12面より)

■2016年12月29日

 他核種除去設備(アルプス)に放射汚染水を移送する配管周りで水漏れが相次いで見つかりました。ポンプ配管の水抜き弁の栓下部から約60センチ×60センチの水たまりができました。東京電力によると、放射性物質濃度の分析に必要な水量が採取できませんでした。22日に採取したアルプスの入口配管の汚染水は、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1リットル当たり5600万ベクレルなどとなっています。同じ設備の別の場所の配管下部でも、約2センチ×5センチの水たまりが見つかりました。

 

■2017年1月5日

 1号機原子炉で溶けた核燃料を冷却するための注水量を毎時4.0トンから3.5トンに低減し始めました。東電によると、操作前後で原子炉圧力容器底部温度などに有意な変動はないといいます。注水量低減は、汚染水の発生量を抑制するのが目的。1号機では12月から段階的に開始。2、3号機でも順次低減します。

 

■1月6日

 構内南西側のタンクエリアで、配管の弁部分から滴下が見つかりました。水量は約20リットル。東電によると、弁からの漏えいではなく、保温材に染み込んだ雨水等の滴下といいます。表面線量は、空間線量と同等でした。この場所は以前、アルプスへ放射能汚染水を移送していたポンプの出口弁の付近だといいます。

国民の願いを胸に

国民の願いを胸に

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― 決意の新年 ―

参院議員 岩渕 友

 2017年がスタートしました。みなさんはどんな思いで新しい年を迎えられたでしょうか。臨時国会後、みなさんのところにうかがうと「ただでさえ少ない年金。これ以上減らされたら暮らしていけない」「なんで安倍政権は何でも強行するのか」と、くらしの不安や安倍政権への怒りが次々と出されました。今年は総選挙があるかもしれないといわれています。市民と野党の共闘を広げて安倍政権を倒す年にしたいと決意しています。

 党旗びらきで志位委員長から紹介がありました『女性のひろば』2月号で福島県選出の増子輝彦参院議員との対談を行いました。福島県内の民進党の議員から「党内で話題になっていますよ」と言われるなど、反響が寄せられています。年末に桜井充参院議員事務所からのよびかけで、宮城県大崎市田尻地区の国政報告会に呼んでいただきました。参院選では「選挙区は桜井充、比例は共産党」と勝手連ができたところです。参加者のお一人に「野党共闘を今度は与党共闘にしてほしい」と言われました。野党連合政権は安倍政権を倒してほしいと願うみなさんの思いなのだと感じました。  各地の党旗びらきや新春のつどいはどこも熱気にあふれています。市民と野党の共闘、日本共産党の躍進で新しい時代を切りひらく年にするために、国会論戦でも運動でも全力で頑張ります。

原発なくす信念の年 / 福島第2原発廃炉を要請

(しんぶん「赤旗」1月7日付15面より)

原発なくす信念の年

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(写真)「原発再稼働反対、廃炉に」と抗議する人たち=6日、首相官邸

反原連が首相官邸前行動

 首都圏反原発連合(反原連)は6日、今年最初となる首相官邸前抗議を行いました。今回で228回です。参加者はドラムのリズムにあわせ、ペンライトを揺らしながら、「再稼働反対」「原発いらない」とコール。「すべての原発をゼロに」などと書かれたプラカードを手にもち、「今年こそ原発をなくす年にしたい」と語りました。

 「原発をなくしてほしいと、私たちが言い続けることが大事」と話す女性(80)は、神奈川県秦野市から参加しました。月に1回ほど参加し、地域でも行動しているといいます。「今年も、自分ができることを粘り強くやりたい」

 東京都豊島区の女性(76)は「一人ひとりが自分の問題として政治に参加する人が増えたと感じています」と話します。福島の原発事故から行動するようになりました。「必ず原発をなくします。信念の年です」

 日本共産党の吉良よし子参院議員がスピーチしました。原発再稼働を推進する安倍政権に抗議し、「この行動が実際に政治を動かしています。原発をなくす日まで、ご一緒に声を上げ続けましょう」と呼びかけました。

 この日は800人(主催者発表)が参加しました。

 

福島第2原発廃炉を要請

内堀知事、改めて東電社長に

 東京電力ホールディングスの数土文夫会長と広瀬直己社長は6日、福島県庁を訪れ、内堀雅雄知事と会談しました。内堀知事は福島第2原発の全基廃炉を改めて要請。これに対し、広瀬社長は「県民の声を受け止め、しっかり検討して判断する」と述べるにとどめ、明確な返答を避けました。
 会談で内堀知事は「福島県民の強い思いは、県内原発の全基廃炉だ」と強調。福島県議会は昨年12月に、福島第2原発の全基廃炉を求める意見書を全会一致で採択し、国会や政府に提出しています。
 また広瀬社長は、使用済み核燃料の冷却停止などのトラブルが相次いだこを謝罪しました。

柏崎再稼働「認めない」

柏崎再稼働「認めない」
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【写真】東電の数土会長(左から2人目)、広瀬社長(同3人目)に強い意思を伝える米山知事(右端)=5日、新潟県

山新潟知事が東電首脳に
(2017年1月6日付 しんぶん「赤旗」1面より)
 新潟県米山隆一知事は5日、就任後初めて東京電力の数土(すど)文夫会長、広瀬直己社長と会談しました。米山知事は、知事選で公約した通り、柏崎刈羽(かしわざきかりわ)原発再稼働について改めて、認められないと力説しました。

 米山知事は、福島原発事故の原因、健康や生活への影響、安全な避難方法の三つについて徹底検証が終わるまで、「県民の命と暮らしを守ることが最優先の責務である知事として、再稼働の議論はできないし、認めることはできない」と伝えました。

 東電との安全協定で住民の安全優先で自治体の意見も入れて国とも対応するとなっているので、そのように対応されると考えていると強調。「検証は科学的に行わなければならないので、実証やデータを持っている東電の協力が不可欠であり、検証の中で東電の経営体制に原因があれば、生まれ変わることも模索してもらいたい。検証にはざっと見て数年かかると思うので、数年間のお付き合いになる。全力を尽くして検証していきたい」と述べました。

 東電の数土会長は「一番重要視すべきステークホルダー(利害関係者)は地元の方々だ」と答えました。

 米山知事は、健康や生活、避難については県技術委員会とは別に独自の体制と拡充が必要であり、検証のロードマップ(行程表)をつくるため、東電にも協力を求めました。

 広瀬社長は「できることは説明させてもらうし、情報も持っているのでしっかり対応させていただきたい」と答えました。

 会談には、東電の木村公一・新潟本社代表も参加しました。

 

2017年 さらなる県民の「分断」を許さず、「共同」の力で真の復興を

「分断」を許さず「共同」の力で真の復興を

 あけましておめでとうございます。

 2011年3月11日の東日本大震災とそれにともなう東京電力福島第1原発事故直後から、全国のみなさんから物心ともにご支援をいただいておりますことに、心から感謝申し上げます。

 今年3月に大震災・原発事故から6年が経過します。今もなお84000人を超える県民が福島県内外での長引く避難生活を強いられています。
 また、今年3月には帰還困難区域を除く避難指示区域で、住民の合意を得ないままの強引な避難指示解除が相次いで予定されており、それとあわせて自主避難者を含む避難者への支援・賠償の打ち切りなど、まさに福島の事故は「終わったこと」にしようとする安倍政権の暴走が被害者に新たな苦しみを与えています。

 一方、昨年7月の参議院選挙では、福島県で野党統一候補増子輝彦氏(民進)が自民党の現職大臣を破って勝利。比例では福島県在住の岩渕 友参議院議員(共産)が誕生し、昨年の国会論戦の中で福島県が抱える数々の問題を真正面から追及する姿が、県民・被災者に大きな希望を与えています。

 私たちは、安倍政権の下で県民の中に持ち込まれたあらゆる「分断」を許さず、「共同」の力ではね返すために奮闘するとともに、引き続き、日本共産党の立党の精神でもある「国民の苦難あるところ日本共産党あり」を合言葉に、全国のみなさんと被災者支援活動に取り組んでまいります。

 ブログ「日本共産党福島県ボランティア情報」にて、リアルな福島の情報や活動の報告などを全国に発信してまいります。

 本年もよろしくお願いいたします。

 

日本共産党福島県委員会
被災者救援対策本部 スタッフ一同

「議会と自治体」1月号の「特集」がすごい!

 『議会と自治体』1月号「特集」がすごい!

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 日本共産党中央委員会が毎月発行している雑誌『議会と自治体』2017年1月号の特集「終わらない原発災害『福島切り捨て』を許さない」がすごいです。

 来年の3月で東日本大震災から丸6年をむかえますが、現在の福島の状況と各分野でのこの間の運動とたたかいを8人の筆者が論文にまとめています。

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【特集】終わらない原発災害「福島切り捨て」を許さない

  • 原発被災地福島の復興の現状と課題――福島大学名誉教授・元福島県復興ビジョン検討委員会座長:鈴木 浩さん
  • 国会に原発被災者の願い届け、原発ゼロ実現の先頭に――党参議院議員岩渕 友さん
  • 安倍政権・東電の「福島県民切り捨て」と県政の課題――党福島県議団長:神山悦子さん
  • 被災者本位の生活支援・復興を求める共同のたたかい――ふくしま復興共同センター代表委員(福島県労連議長):斎藤富春さん
  • 次世代へ責任果たす「農民」のたたかい●被災者では終わらない――福島県農民連会長:根本 敬さん
  • 人災として原発事故に向き合う「生業訴訟」――「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団長:中島 孝さん
  • 避難指示が解除された南相馬市小高区の実態――党南相馬市議:渡部寛一さん
  • 若者が切り開いた展望●参院選の共同を原発ゼロ実現の力に――民青同盟福島県委員会:佐藤大さん

 震災・原発事故から6年が経過しようとする福島の現状、そして、安倍暴走政治による福島の原発事故は「終わったこと」にしようとする「福島県民切り捨て」政治の暴走に対し、真正面から立ち向かい、声をあげ、たたかいの先頭に立っている筆者のみなさんと福島県民・全国のみなさんとの共同の歩みとその中での経験や教訓、福島県が抱えているこれからの課題などについて分かりやすくまとめられています。  12月27日には、日本共産党福島県委員会と党県議団事務局に勤務する20~40代の若手専従者による「若手専従者教室」が開かれ、この「議会と自治体」1月号の特集を参加者全員で一気に輪読・感想交流をしました。  日本共産党中央委員会発行の「議会と自治体」主に党内・議員向けに作成されている雑誌ですが、来年以降、福島での被災者支援・ボランティア活動などを考えている皆さんの事前学習材料としても最適ですので、ぜひ読んでいただきたいと思います。

「議会と自治体」の購読・お取り寄せ含め、日本共産党中央委員会、またはお近くの党県・地区委員会にお問い合わせください。一冊定価780円です。

福島第1 凍土壁全面凍結議論へ 汚染水対策

福島第1 凍土壁全面凍結議論へ
汚染水対策 目標未達成のまま
(しんぶん「赤旗」12月27日付15面より)
 東京電力福島第1原発事故の放射能汚染水対策として1~4号機周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」(陸側遮水壁)について、原子力規制委員会の検討会は26日、計画的に未凍結にしている山側5カ所を段階的に凍らせ全面凍結に向けた議論をする考えを示しました。
 建屋周囲の地下水位が激減した場合に建屋内の汚染水が漏れ出す危険性があるため、規制委と東電は凍土壁の山側の全面凍結には慎重な姿勢でした。  しかし、同日、東電が示した凍土壁の海側の遮水効果は、期待したものではないと規制委が判断。山側を全面凍結しても、地下水位が激減する可能性は低いとみています。
 東電によると、20日に護岸の井戸からくみ上げた地下水量は、これまでで最も少ない約134トン。減少の要員について東電は、凍土壁による遮水効果のほか、雨水の浸透を防止する敷地の舗装や、建屋周囲の井戸から地下水くみ上げなど複合効果だとしています。  東電は当初、凍土壁海側の効果として、護岸の井戸からくみ上げる地下水量が、1日あたり70~100トンに減少することを目標としていました。
 一方、東電は、1号機タービン建屋の復水器にたまっていた極めて高濃度の放射能汚染水を希釈してくみ上げる作業について、放射性物質が約30分の1まで減少したと報告しました。