日本共産党も加盟する「東日本大震災 救援・復興 会津地区共同センター」はこの間、会津地区の仮設住宅で避難生活をおくる被災者のみなさんに食品や衣料品などの支援物資と、文化芸能などをとおして元気になってもらおうという取り組みを続けています。
しかも、この取り組みのさらにいいところは、「避難をされているみなさんだけでなく、地元の会津若松の人もいっしょに元気になろう」という点です。題して・・・、
「避難生活を送っておられるみなさんも、会津若松市民も、みんな元気に!『一緒に元気になる交流会』」
です!
わたくし(野口)も今回で2回目の参加。会津のみなさんのお手伝いをしてきましたのでご報告します。
今回交流会が行なわれたのは、会津若松市城北町にある城北小北応急仮設住宅の集会所。大熊町のみなさんが避難生活を送っています。ここの仮設集会所はなんと木造です。内側には太い梁が二本とおっていて、中に入ると木のいい香りがします。プレハブと違い木の香りとぬくもりが気分を「ほっ」とさせてくれます。
交流会は共同センターの会長さんのあいさつと、仮設の自治会長さんのあいさつでスタート。
つづいて、地元で活動するオカリナサークルのみなさんが、「アメージンググレース」「栄光の架け橋」「野に咲く花のように」「ふるさと」の4曲を演奏。参加された大熊町のみなさも一緒に歌を口ずさんでくれました。オカリナの音色って改めて聞くとホント心が癒されます。
次に登場したのは、福島に伝わる民話を会津弁で語ってくれる語り部のお二人。今回は「豆っこ狸」と「屁こき嫁」の2作を 披露していただきました。私も長年福島県に住んでいますが、まだまだ知らない会津弁がいっぱいでてきました。参加者のみなさんも大きな声でニコニコ笑って聞き入っていました。
そして、出し物の最後は日本舞踊です。踊っていただいた方はなんと83歳!60歳から日舞を始めたそうですが、年齢を感じさせないキレのある粋な舞を披露していただきました!
出し物のあとは、参加された被災者のみなさんと、共同センタースタッフがいっしょにお茶やお菓子をいただきながら交流し、避難生活を送るみなさんのお話を伺いました。
・棚が少ない。物置が小さい。
・原発で働いていたが、原発政策はだめだ。原発はいらない!民主党はダメだが、自民党はもっとダメ。安倍新総裁でなにができる?もともと目先の利益目当てで原発を受け入れ、原発政策を進めてきたのは自民党じゃないか。
・今回の原発事故は人災なんだから、賠償問題や復興住宅、除染など国と東電が責任を持ってやるべき。今は被害者と加害者の立場が逆転し、誰に賠償金をいくら支払うのか東電や国が線引きをしている。これが許せない。
などなど、仮設住宅での生活の切実な要求から、今の政治・政府・東電などに対する不満などが口々に語られました。
今回は大熊町のみなさんが40人、共同センターから23人、計63人が参加しました。次回は来月、会津若松市河東町の仮設住宅で「一緒に元気になる交流会」が予定されています。
報告:のぐち